ゴイアス州選挙地域裁は11日、ロナルド・カイアード知事(ウニオン)を選挙法違反で有罪とし、州都ゴイアニア市長選当選者のサンドロ・マベル氏(ウニオン)と副市長当選者のクラウジア・リラ氏(アヴァンテ)の当選を無効とする判断を行った。11日付G1サイト(1)が報じている。
今回の裁判は、10月のゴイアニア市長選でマベル氏と決選投票を争ったフレッジ・ロドリゲス氏(自由党・PL)からの提訴を受けたものだ。それによると、カイアード知事は一次投票終了直後に、州庁でマベル氏を支持するための食事会を兼ねたイベントを開催。この模様は動画も出回り、話題となったため、ロドリゲス氏らが特定の使途をもつ公共財産の使用を禁じた民法99条2項に違反すると訴えていた。
同件に関しては、捜査を行った同州選挙検察局も事件性ありと判断し、選挙地域裁に有罪を勧告していた。
その結果、カイアード知事は権力乱用で有罪となり、現任期が終了する2026年以降の8年間出馬禁止、マベル氏リラ氏の正副当選市長は当選無効で、同じく8年間の出馬禁止が言い渡された。
また、カイアード、マベル、リラ氏には各々、6万、4万、5320・50レアルの罰金も言い渡されている。
この結果は驚くべきものとして受け止められ、カイアード知事らは控訴の構えでいる。カイアード氏は長年にわたり、同州の実力者として知られ、26年の大統領選への出馬も有力視されている。