ウニオンとPPの連立=党首選びで波乱含みに

ウニオンと進歩党(PP)のフェデラソン(政党連立)が、双方の思惑から前途多難な雲行きになりそうだと、28日付G1サイト(1)が報じている。
中道勢力セントロンを代表するウニオンとPPのフェデラソンが実現すれば、下院では100人超えで最大勢力となる上、上院でも14人となり、1、2位を争う勢力となる。
だが、早くも波乱含みの展開となっている。それは、当初、フェデラソンの第一党首は元下院議長のアルトゥール・リラ氏(PP)とする線で進んでいた話が、「持ち回り制」との条件の下でウニオン党首のアントニオ・ルエダ氏となったためだ。
これは、PP党首のシロ・ノゲイラ氏とウニオンのダヴィ・アルコルンブレ上院議長の話し合いで決まったことだが、これにリラ氏が激怒。「PPを離党する」と脅すなどの行為に出るなどして反抗した。リラ氏とノゲイラ氏は以前から関係がうまくいっていなかった。
フェデラソンは二つ以上の政党が最低でも4年間連立することができる制度で、2021年に導入された。フェデラソンは議会内の影響力を強め、さらに政党資金の使用を有利に出来る点でも注目されている。