史上最高メダル205個獲得=パンアメリカン競技大会閉幕

金メダルを手にする新体操のレベッカ・アンドラデ選手(Ricardo Bufolin/CBG)
金メダルを手にする体操のレベッカ・アンドラデ選手(Ricardo Bufolin/CBG)

 南米チリの首都サンティアゴ市で10月20日から開催されていたパンアメリカン競技大会が5日に終了。ブラジルは合計205個のメダルを獲得し、前回の2019年リマ大会を上回る大会史上最高の成績を収めた。中でも新体操は金メダル獲得数でブラジル最多となり、計8回も表彰台に上がった。5日付テラ・サイト(1)が報じている。
 パンアメリカンスポーツ機構が4年に一度開催、今回は19回目。南北アメリカ大陸から41カ国の選手がメダル獲得に向けて熱戦を繰り広げた。種目によっては24年パリ五輪への出場権がかかる重要な大会だった。
 ブラジルのメダル獲得数は金66個、銀73個、銅66個。総合ランキングで2位に入り、ブラジル五輪委員会(COB)が設定した目標を達成した。
 前回大会に引き続きトップに立ったのは米国で124個の金、75個の銀、87個の銅の合計286個を獲得。164個のカナダが3位で、142個のメキシコが4位だった。
 新体操は団体戦、個人戦合わせて8個の金メダルで快挙を達成した。柔道、陸上、水泳はそれぞれ7個の金メダルを獲得した。
 日系選手が多い野球ブラジル代表が初の決勝進出を果たし、銀メダルを獲得。過去最高の成績を収め、ファンに大きな感動を与えた。
 ブラジルの205個のメダルのうち、女性が過半数を占め、金メダル33個、銀メダル32個、銅メダル30個、合計95個を獲得。
 一方、男性は金メダル30個、銀メダル33個、銅メダル29個、合計92個を獲得した。混合競技では18個のメダルを獲得した。
 すでにブラジルのスポーツ界で成功を収めていた選手たちにとっては、実力を証明する場となった。ボクシングのベアトリス・フェレイラ選手、体操のレベッカ・アンドラデ選手、卓球のウゴ・カルデラノ選手、スケートボードのラリッサ・レアル選手、テニスのラウラ・ピゴッシ選手とルイザ・ステファニ選手のペア、セーリングのマルチーニ・グラエル選手とカエナ・クンゼ選手のペアは、それぞれ実力を発揮し、金メダルを獲得した。
 さらに、来年のパリ五輪に向けた新たなホープたちの発見の場にもなった。その最たる例が水泳のギリェルメ・コスタ選手だ。400m、800m、1500m、4X200m自由形リレーで四つの金メダルを獲得し、驚異的な身体能力を見せつけた。
 リオ五輪金メダルのラファエラ・シルヴァ選手にとっては、今大会は自身のキャリアにおける辛い時期を乗り越え、汚名返上を叶える瞬間となった。彼女は前回のリマ大会でドーピング違反が発覚し、それが長期の出場停止と東京五輪への出場資格剥奪をもたらした。今回は、金と銀のメダル獲得に至った。
 次回大会は、27 年にコロンビアのバランキージャ市で開催予定だ。

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