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日本祭り、大盛況の食事広場!=県人会自慢の郷土食に長蛇の列=婦人部が大活躍、心込めて調理

 【既報関連】ブラジル日本都道府県人会連合会(県連)主催の「第23回日本祭り」が7~9日、サンパウロ市ジャバクアラ区のサンパウロ・エキスポ・エキシビション&コンベンション・センターで行われた。同祭目玉の郷土食エリアには39県人会と7つの福祉団体が出店し、初日から最終日まで人だかりの絶えない盛況ぶりを見せた。

和歌山県人会の関西風お好み焼き

 和歌山県人会のブースに入ると、特製お好み焼きソースの美味しそうな香りがプーンと鼻を突いた。恒例の関西風お好み焼きを販売するブースの前には、今年も長蛇の行列ができ、3日間でお好み焼き約5千枚を売り上げたという。
 同婦人部長の宮下チエ子さん(73歳、福島県出身、夫が和歌山県出身)に人気の秘訣を聞くと「元気に楽しく、心を込めて作ることね」と語った。同県人会では、お好み焼き販売の準備を婦人部が中心となり、約1カ月前から始めるという。

元気いっぱいの和歌山県人会の皆さん

 ブース内では多くの県人会員らが協力して手際よく焼きあげていた。陣頭指揮をとる谷口ジョゼ会長の娘の谷口ユミさん(51歳、3世)によれば、ボランティア協力者の人数は合計で約150人にのぼり、販売ピーク時には50人ほどがブース内で作業を行うという。各作業を効率よく行えるよう、日本の自動車メーカー・トヨタの生産方式から学んだ知識も活用していると話した。

大きな鍋でコトコト煮込んだ芋煮

 山形県人会は名物の芋煮を販売。昨年11月に当地で開催された「東北北海道まつり」で初めて販売した「うどん入り芋煮」が好評で、今回も販売を行った。特製芋煮のレシピを受け継ぐ塩野成子(しげこ)さん(77歳、三重県出身、夫が山形県出身)は、「芋煮だけだとあまり腹持ちがしないというので、うどんを入れたら思いのほか好評でね」と笑顔で語る。
 山形の芋煮は具材を出汁で煮込み、あっさりとした味つけだが、当地ではブラジル人の舌に合うように、具材を油で炒めてから煮込むことでコッテリとした味わいにしているという。ブース内では15人ほどがてきぱきと作業を行っており、大鍋でコトコトと煮込まれた芋煮からはまろやかな香りが漂っていた。

特製芋煮を仕上げる塩野さん(中央)と山形県人会の皆さん

 静岡県人会は、名産の緑茶や抹茶を使ったブラウニー、ラテなどを販売。緑茶のさわやかな香りと和洋折衷の甘味を多くの来場者が楽しんだ。

日本祭り来場通算10年目のアマウリさん(右)と家族の皆さん

 来場者のアマウリ・サントスさん(46歳)は、日本祭りに家族と通うこと今年で10年目。「毎年、和歌山県人会のお好み焼きを食べるのが楽しみ。日本祭りはいつ来ても気持ちよく迎え入れてくれる。日本文化が大好き」と笑顔を浮かべながら話した。
 渋谷ひとみさん(58歳、2世)は家族へのお土産に購入した北海道県人会の料理を手に、「料理はどれも美味しいですね。普段合えない友達とも会えるから一石二鳥のイベントです」と笑顔で感想を述べた。

「達成感かけがえない」
活動支える若手県人の声

岡山県人会の竹内アンドレさん

 岡山県人会の出店活動にボランティア協力した竹内アンドレさん(27歳、2世)は、2015年から県人会活動に参加し、18年には県費研修生として同県で機械工学を学んだ。竹内さんは、岡山名物の祭り寿司やきびだんごの販売を忙しそうにこなしながら、「県人会は家族的な雰囲気でとても居心地が良くて好きなんだ。日本祭りの手伝いは忙しくて大変だけど、終わった後に皆と味わう達成感は掛け替えのないものだよ」と満面の笑みで語った。
 静岡県人会では、去年県人会の存在を知り、活動に参加するようになった大城春美さん(30歳、3世)が、ボランティアとして初参加。大城さんは静岡県で生まれ、18歳まで同県で過ごした。流暢な日本語と明るい笑顔で接客対応する大城さんは、「初参加でお客さんの対応が間に合わなくて大変なこともあったけど、日本語で話しかけてくれるお客さんも多くて楽しいです。自分が育った県の活動を手伝えて嬉しい」と感想を語った。

静岡県人会の皆さんと大城さん(右から2人目)

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