リオのカーニバル=インペラトリスが22年ぶり優勝=義賊ランピオンをテーマに=名物パレードが完全復活へ

インペラトリスのパレード(Ismar Ingber | Riotur)
インペラトリスのパレード(Ismar Ingber | Riotur)

 19、20日に2夜連続でサプカイのサンボードロモで開催されたリオのカーニバルのデスフィーレ(パレード)の結果発表が22日に行われ、インペラトリス・レオポルジネンセが22年ぶり9回目の優勝を飾った。世界的な名物パレードが完全復活を印象付けた。22日付G1サイト(1)などが報じた。
 インペラトリスは2日目の4番目に登場。エンレド(テーマ)は20世紀前半の北東部の義賊ランピオン(1898〜1938)の生涯。山車に乗せた巨大化なランピオンの顔、そのそばに彼の娘のエスペジータさん(90)を乗せたことが話題を呼んだ。
 今年のカーニバルではランピオンが人気で、サンパウロ市カーニバルでも同様のエンレドだったマンシャ・ヴェルデが準優勝している。
 この勝利はインペラトリスの復活も印象付けた。同エスコーラは創立64年と、100年近い歴史のある他の名門エスコーラと比べると比較的歴史が浅い。だが80〜90年代に優勝を積み重ね、特に99〜01年には3連覇も飾った。
 その後の成績が振るわず、2019年には13位で2部降格。1部に復帰した昨年も10位だったが、2019年にマンゲイラを優勝に導いたカルナヴァレスコ(総合演出)、レアンドロ・ヴィエイラの手腕が光った。
 2位は2日目の最後を飾ったウニドス・ド・ヴィラドウロ。18世紀の伝説の女性黒人奴隷で、宗教的逸話の多い作家としても知られるローザ・エジプシアカをエンレドとして選んだ。
 3位は2日目の3番手で登場したヴィラ・イザベル。2010年代に「人間山車」「人間ドローン」など、奇抜な仕掛けで魅了したカルナヴァレスコ、パウロ・バロスが、今回はガラスをちりばめて作った電動の騎士と馬を飾った山車を披露。大観衆にアピールした。
 4位は2日目の5番手登場のベイジャ・フロール。国内の飢餓の拡大に抗議するメッセージで物議を醸した。5位は初日の最後を飾った名門の人気エスコーラ、マンゲイラ。6位には初日の2番手に登場、昨年の優勝エスコーラだったグランデ・リオが入った。
 2日目の2番手に登場。パウリーニョ・ダ・ヴィオラやマリーザ・モンチといった大御所歌手をはじめ、数多くの有名人がパレードに参加して創立100周年を祝った名門ポルテーラは、山車の故障などもあり10位と振るわなかった。
 12位に終わったインペーリオ・セラーノが2部降格。2部にいたウニドス・ド・ポルト・ダ・ペドラが来年、12年ぶりに1部に再昇格する。
 今回の上位6チームは、25日に行われるチャンピオン・カーニバルに参加することになる。

最新記事