24年リオのカーニバル準備始まる=アフリカや先住民族など続々とテーマ決定

リオのカーニバル(Paulo Pinto/Fotos Publicas)
リオのカーニバル(Paulo Pinto/Fotos Publicas)

 5月13日付のベージャ紙サイト(1)が、2024年リオのカーニバルの各エスコーラ(サンバチーム)のエンレド(テーマ)を紹介している。アフリカや自然破壊などの主題がすでに各チームによって固められ、来年のパレードに向けた準備が始まっている。
 2024年のパレードの幕開けをかざるマンゲイラのテーマは「明日の黒い声」。これは黒人有名歌手のアルシオーネを顕彰したもの。
 ベイジャ・フロールは、「ラス・ゴンギラのマセイオ、カーニバルの興奮」と題し、アラゴアス州文化を紹介。「ラス・コンギラ」は20世紀初頭にマセイオで生まれた文盲で靴磨きの少年ベネヂート・ドス・サントスのあだ名だ。彼は同地初のエスコーラの創立者となった。
 グランデ・リオは、先住民族トゥピナンバの世界創世神話から触発を受けた形で、作家アルベルト・ムッサの著書『ジャガーになる私の運命』をテーマにした。
 ウニードス・ダ・チジュッカは、ポルトガルの伝説を再現すべく「妖精の物語」をテーマにすると発表した。
 インペラトリス・レオポルジネンセは「ジプシーのエスメラルダの遺言による、月に向けられた幸運」をテーマに2度目の優勝を目指す。
 ヴィラ・イザベルは、1993年にカルナバレスコ(演出家)のオズワルド・ジャルジンが作り上げたパレード「グバラ、創造の神殿への旅」の再演を発表。チームは、より良い世界の構築のためには、子供たちの教育が重要であることを強調するという。
 そしてサルゲイロはカルナバレスコのエジソン・ペレイラが、先住民族への敬意をこめてアマゾン熱帯雨林の保護をテーマに決めた。

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