グラン紅白歌合戦に2千人来場=3年振り開催、優勝は白組

優勝トロフィーを持ち上げる白組代表
優勝トロフィーを持ち上げる白組代表

 グループ・フレンズ(蛯原忠男代表)は1月15日、「第24回グラン紅白歌合戦―希望の家チャリティーショー」をサンパウロ市のブラジル日本文化福祉協会大講堂で開催した。コロナ禍による3年間の休止期間を経ての開催となり、会場には約2千人が詰め掛けた。26組の日系歌手らが紅白に分かれて競い、音楽業界関係者21人による審査の結果、白組が優勝トロフィーを手にした。
 ステージでは、リカルド・ナカセさんやアキコ・ミヤムラさんが演歌を披露。非日系人歌手のブルーナ・ヒッグスさんはアニメ主題歌など様々なジャンルの曲を歌い上げた。西村タケシさんがコロニア発祥歌「大地のように」を披露した際には涙を流す来場者の姿も見られた。
 イベント開催に際しては、野村アウレリオ市議から9万5千レアルの議員割り当て金支援があり、音響や照明設備が整えられた。蛯原会長は「一番お金のかかるところを支援してもらい本当に助かった。あんなに大きなスクリーンを使ったのは初めて」と感謝の言葉を述べた。
 また蛯原会長は「3年振りの開催となり人が集まるか心配だったのですが、大勢の方にご来場いただき非常に嬉しかったです。参加してくれた歌手の皆さんの観客を楽しませようという姿勢には大変感動しました」と関係者へ感謝を述べた。出演者の平間パウラさん(22、3世)は「再開してくれて本当に嬉しい」と喜びを語った。
 初めて紅白歌合戦を観に来た呉屋美智子さん(73、沖縄)は「日本の演歌が心に響いた。2、3世でも歌に心がこもっていて日本の血を引いていると感じた。みんなとても上手だった」と語った。
 家族と来場した芝ヒデキさん(13、3世)は「どの歌もとても綺麗だった。日本のポップ音楽が好きなので次回はもっと歌う人が増えてくれると嬉しい」と語った。

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