【17日の市況】外部の上昇機運を受けて5続落を阻止、イボベスパ指数は1.38%上昇、ドルは0.37%下落

 バンク・オブ・アメリカの決算と英国当局の新たなシグナルにより、世界的なリスク回避の動きが弱まった。Ibovespaは月曜日(17)に1.38%上昇して113.623ポイントで閉じ、5回連続の下落を避けた。ブラジルの証券取引所の主要な指数は、大部分がアメリカのベンチマークの動きに追随した。
 ニューヨークでは、ダウ平均が1.86%、S&P500が2.65%、ナスダックが3.43%それぞれ上昇した。
 今日の強気の出方は、いくつかのポイントにまとめることができる。まず、米国のバランスシートの季節は、時期尚早とはいえ、予想以上にポジティブな数字を示している。本日発表されたバンク・オブ・アメリカの結果は、コンセンサスを超えるものだったと評価されている。このアメリカの金融機関の純利益は70.8億米ドル、1株当たり0.81米ドルで、Refinitivのコンセンサスは1株当たり0.78米ドルだった。
 また、欧州のニュースも追い風となった。現英国財務大臣のジェレミー・ハント氏は、前財務大臣のクワシー・クワルテン氏が発表した拡張的な財政政策の多くを撤回すると言ったことだ。
 これに伴い、ドルは世界的に強さを失った。アメリカの通貨の強さを先進国の他の通貨に対して測るDXYは、1.02%下落し112.15ポイントとなった。対レアルでは、買いが5.302レアル、売りが5.303レアルとなり、0.37%の後退となった。
 米国のイールドカーブは、ショートエンドで低下したが、ロングエンドでは上昇した。10年債利回りは1.3bp上昇の4.019%、2年債利回りは5.3p低下して4.454%となった。
 一方、ブラジルでは、イールドカーブは一本調子の下降線を示した。2023年型は1.2ベーシスポイント減の13.67%、2025年型は15ポイント減の11.63%となった。2027年型DIの利回りは13ポイント低下し、11.48%となった。2029年契約は11.63%、2031年契約は11.72%と、それぞれ11ポイント、9ポイント後退した。
 ブラジル株式市場は、世界的なムードに影響されたものの、国内のデータにより動かされた。8月のIBC-Brは前月に比べ、予想以上に低下した。しかし、「フォーカス」レポートでは、今年の国内総生産(GDP)の見通しが増加し、インフレ率は16回連続で低下した。
 中央銀行が毎週協議している金融機関の指標によると、今年のIPCAの期待値は1週間前の5.71%から5.62%に上昇した。2023年については、5.00%から4.97%に低下した。GDP成長率の見通しは、今年の2.70%から2.71%に上昇し、2023年の0.54%から0.59%にも引き上げられた。今回もまた、インフレ圧力を下方に、成長率を上方に修正する代表的な結果となった。
 IBC-Brが予想以上に下落したことで、ブラジルのイールドカーブに対する圧力が弱まった。 経済の好調は物価を上昇させる傾向があるためだ。
 マクロ経済データの改善により、Ibovespaが最も上昇したのは、成長企業や国内市場に関連する企業であった。CVC(CVCB3)の普通株は9.18%、優先株のアズール(AZUL4)は6.58%、ロカウェブ(【asset=LWAS3】)の普通株は5.37%上昇した。
 一方、MRVの普通株(MRVE3)は、同社が発表したオペレーショナル・フォートビアが投資家を失望させたため、11.42%下落した。

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