【15日の市況】ウォール街が下げる中でイボベスパ指数も0.54%下落、ドルは1.18%上昇

 予想を上回る米国のインフレ指標を反映し、投資家は慎重な姿勢を維持。Ibovespaは木曜日(15日)109,953ポイントとなり、0.54%下落で終了した。ブラジル証券取引所の主要株価指数は、投資家が同国のインフレデータのネガティブサプライズを反映し続ける米国で見られた動きに、大筋で従った。
 ニューヨークでは、ダウ平均が0.56%、S&P500が1.13%、ナスダックが1.43%それぞれ下落した。
 火曜日(CPI発表時)以降、市場はリスクオフの流れに入った。金利は上昇し、ドルは通貨全体に対して高くなった。米国のインフレが引き続き強いと懸念される中、投資家は今後の金利を決定するために来週開催される連邦準備制度理事会の理事が、より積極的な姿勢を維持すると予想している。
 このため、国債の利回りは上昇を続け、本日の10年債は3.5bp高の3.447%、2年債は7.4p高の3.856%であった。国債がこの水準だと、投資家は怖がって株を売る傾向があるとエコノミストは指摘する。国債は3.15%の水準から3.30%になり、今は3.45%になろうとしている。その結果、世界から米国に資金が流れ込むことになりそうだ。
 これに伴い、ドルは世界的に強さを増し、対レアルでも1.18%の高値となり、売買で5.239レアルで取引された。
 昨日、世界全体で起きた動きで、ブラジルの方がひどかったという事実がある。金融引き締めと世界的な景気後退の可能性を背景に、非製造業製品は下落し、ブレント原油1バレルが90.81ドルと3.50%下落した。
 イールドカーブのデアンカー化が行われた。先週は、現在の取引価格より40ベーシスポイント低い安値を記録した。本日発表されたIBC-Brは、やはり予想を上回る非常に強い結果となった。このため、インフレが進行し、コモディティにも圧力がかかるというシナリオのもと、中央銀行への圧力はさらに高まっている。次回の会合で利上げを一時停止する決定を牽制するものだ。
 2023年のDIは3ベーシスポイント上昇し13.78%、2025年のDIは12ポイント上昇し12.04%となった。2027年、2029年のDIはそれぞれ12ポイント、10ポイント上昇し、11.73%、11.85%になった。ロングサイドでは、2031年のDIが11.92%となり、8ベーシスポイント上昇した。
 Ibovespaの下落の中には、Via (VIIA3)の普通株が4.6%、Qualicorp (QUAL3)の普通株が4.29%、Petz (PETZ3)が4.02%下落するなど、国内市場に関連した株式も含まれている。また、CSN(CSNA3)が4.65%減、エコロドビアス(ECOR3)が11.97%減となったこともマイナス材料となった。

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