【4日の市況】Selic高金上昇サイクル終了観測でイボベスパ指数は2%高値引け、ドルは1.10%下落

 Ibovespaは今週木曜日(4日)、2.04%上昇して105,892ポイントで終値となった。ブラジル証券取引所の主要株価指数は、昨日の金融政策委員会(Copom)の決定を受けて、市場に楽観的な見方が強まって上昇した。

 一方、ニューヨークでは、ダウ平均が0.26%、S&P500が0.08%それぞれ下落した。しかし、ナスダック指数は、国債利回りの低下(10年債利回りは8.5bp低下の2.663%)を受け、0.41%上昇した。
 このアメリカのイールドカーブの下落は、コモディティの下落に大きく影響した。ブレントは2.75%安の94.12米ドル、WTIは2.12%安の88.54米ドルで、2月以来の安値で取引を終了した。
 米国の市場はリセッションを恐れ続けている。本日発表された7月30日終了週の新規失業保険申請件数は26万件で、コンセンサスの25万9000件を下回り、前回測定の25万4000件から加速度的に減少している。
 また、昨日は米国の石油備蓄量が、コンセンサスの予想値70万バレルに対して440万バレルの積み増しとなり、驚きをもたらした。一方、ガソリン在庫は130万バレルの減少予想に対し、16万3千バレルの増加となった。

 ブラジルでは、昨日のCopomの決定が取引セッションを支配した。市場はSelicの50ベーシスポイントの高いサイクルが、この会議で終了する可能があると喜んでいるようだ。
 Copomは、次回の会合で金利を引き上げる必要があるかどうかを評価し、必要であれば引き上げ幅を昨日より小さくすることを示唆したと見られている。市場の読みでは、最大で50ベーシスポイント、通常なら25ベーシスポイント程度になり、上げる動きが終盤に差し掛かっていると認識し始めた。
 2023年のDIの利回りは2ベーシスポイント低下し、13.74%となった。2025年と2027年のDIの利回りは、それぞれ37ポイントと35ポイント低下し、12.10%と12.11%になった。ロングサイドでは、2029年のDIが31ポイント低下して12.34%、2031年のDIが28ポイント低下して12.44%となった。
 Ibovespaの最高上昇率には、15.04%上昇したMéliuz (CASH3)、14.81%上昇したMagazine Luiza (MGLU3) と 13.99% 上昇した MRV (MRVE3) の普通株式が含まれている。 下降局面では、ペトロリオ(PRIO3)の普通株式が1.73%減とマイナスハイライトとなった。
 商業ドルの終値は、売り買いともに1.09%減の5.22レアルとなった。
 

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