佳子さま=タルシジオサンパウロ州知事を表敬=イピランガ最高勲章を綬章

タルシジオサンパウロ州知事と会談される佳子さま (Foto: Marcelo S. Camargo/Governo do Estado de SP)

 日伯修好通商航海条約締結130周年を記念してブラジルを訪問中の秋篠宮佳子内親王(以下、佳子さま)は6日(金)の夜、サンパウロ州知事官邸のバンデイランテス宮殿を訪問し、タルシジオ・デ・フレイタス州知事と公式会談に臨んだ。佳子さまは、サンパウロ州から授与される最高勲章であるイピランガ勲章を贈られ、両国の長年にわたる友好関係と日系コミュニティの貢献が改めて確認された。

イピランガ最高勲章を受け取った佳子さま (Foto: Marcelo S. Camargo/Governo do Estado de SP)

 バンデイランテス宮殿での会談では、フレイタス知事がサンパウロ州における日系コミュニティの重要性を強調した。知事は「サンパウロ州には270万人の日系人がおり、そのうち50%がサンパウロ市に住んでいる。長年にわたり、日系人コミュニティはサンパウロ州にとって非常に重要な存在だった。彼らは州内のあらゆる場所で、極めて重要な活動において貢献し、違いを生み出している」と述べた。
 さらに、フレイタス知事は、多くの日本企業がブラジルに信頼を寄せ、事業を継続していることに触れ、「今後数年間で、日本企業によってブラジルに400億レアルが投資される予定だ。これにより多くの雇用が創出され、統合がさらに強化されるだろう」と、両国間の経済的な結びつきの強さを強調した。

お言葉を述べられる佳子さま(Foto: Marcelo S. Camargo/Governo do Estado de SP)

 これに対し、佳子さまはサンパウロにおける日本人移民の歴史に言及され、「移民の方々がブラジルに適応するために多大な努力をされ、今日でも様々な分野で非常に活発に活動されていることを感じた。ブラジルが日系コミュニティを温かく受け入れてくれたことで、両国間の絆はより深まったと思う」と述べた。
 佳子さまは、ブラジルと日本の関係におけるサンパウロ州の重要性を強調した。「サンパウロ州はブラジルの経済の中心地であり、多くの日本企業がここやブラジル全土にある。サンパウロ州は、ブラジルと日本の間のこの重要な関係を支えている。この交流は非常に重要だ」と語った。

サンパウロ州知事夫妻と官邸を行進される佳子さま (Foto: Marcelo S. Camargo/Governo do Estado de SP)

 このレセプションには、林禎二駐ブラジル日本国特命全権大使、清水徹在サンパウロ総領事、クリスティアーネ・デ・フレイタスサンパウロ州知事夫人をはじめ、多くの州政府関係者や各界の要人が出席した。

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