【7日の市況】9月から12月までで10%下落していたIbovespaは、この2日間で2%以上上昇=0.95%上昇して121,162.66ポイントに

 数週間にわたり9月から12月までで10%下落していたIbovespaは、ここ2日間で2%以上の上昇を記録した。先週月曜日には、ドナルド・トランプ氏が輸入関税を緩和するというニュース(後に否定される)が流れる中で、指数は1%急騰したが、この報道が取り消された後も市場のパフォーマンスに悪影響を与えることはなかった。
 火曜日、Ibovespaは力強い上昇を見せ、最終的に0.95%(1,141.14ポイント)上昇し、121,162.66ポイントで取引を終えた。一方、ドルは0.13%下落して1ドル=6.10レアルとなり、利回り曲線全体でDI(将来金利)が上昇するなど、利益確定売りにより激しい値動きが見られた。
 この動きの主な要因は、財務大臣フェルナンド・ハダジ氏がグローボニュースのインタビューで示した楽観的な発言だ。インタビュー中、ハダジ氏は「2026年には経済状況が良好になると信じています。フィレミニョン(最高級の牛肉)を食べられるようになることを期待します」と述べ、ルーラ大統領の選挙キャンペーン中の「ピカーニャ(ブラジルの牛肉料理)」の約束に言及した。また、2026年末には「初期の政権よりも整備された経済状況になる」と予測し、「粉飾決済や創造的会計、デフォルトなし」でこれを達成すると強調しました。
 さらに、ハダジ氏は2024年末までにGDPが3.6%成長し、財政赤字が0.1%に縮小するとの見通しを示しました。税収は11月に11.21%増加しましたが、市場の信頼は依然として揺らいでいる。WMSキャピタルのパートナー、マルコス・モレイラ氏は、「ハダジ氏は発言で常に過度に楽観的であり、今回のインタビューも例外ではなかった」と指摘した。

米国株式市場は新たな経済データで下落

 一方、米国では労働市場のデータが依然としてセンシティブである中、主要株価指数が下落した。
 今週中にはADP民間雇用統計(水曜日)や、最も重要な雇用関連報告である雇用統計(金曜日)が発表される。なお、木曜日(9日)は、元大統領ジミー・カーター氏の死去を追悼するため、ウォール街は休場する。

Valeが下落もPetrobrasと銀行が支え

 ブラジル株式市場は昨年11月以降の大幅な下落からの回復を目指しているが、その道のりは平坦ではない。火曜日にはVale(VALE)が鉄鉱石価格の7週間ぶりの安値を背景に0.97%下落し、Ibovespaのさらなる上昇を妨げた。一方で、Petrobras(PETR4)は2.13%上昇、銀行株も一律に約1%上昇し、特にBradesco(BBDC4)は1.40%の伸びを記録した。
 小売株は昨日の勢いを持続できず、ばらつきのある動きとなった。例えば、Magazine Luiza(MGLU3)は0.75%下落したが、Lojas Renner(LREN3)は年末商戦の影響もあり4.31%上昇した。Ambev(ABEV3)は2.21%の上昇を見せ、ジュースブランドの売却が寄与した。
 航空株は昨日の10%以上の急騰からやや反落し、Azul(AZUL4)が2.33%、Gol(GOLL4)が1.27%下落した。
 全体として、火曜日の市場は昨日ほどの楽観ムードではなかったが、依然として上昇基調を維持した。水曜日には、11月のブラジル工業生産データや米国の追加の雇用データが発表される予定だ。この好感触を活用するのが賢明かもしれない。

 

最新記事