令和6年春の叙勲=邦人叙勲、南ブラジルから4人=ラーモス移住地尾中さんら

尾中弘孝

 尾中弘孝(72歳)=旭日単光章=サンタカタリーナ州フレイロジェリオ市在住。元ラーモス日伯文化協会会長。
 1991年から約11年間にわたってラーモス日伯文化協会の会長を務めた。高校時代に剣道を学び、ブラジルでの剣道普及に努めている。1986年には、ラーモス移住地内に本格的な剣道場「文武館」を竣工させた。
 約30年前から、ラーモス日伯文化協会会館が所在する土地を「桜公園」とするべく、自身で栽培した桜の苗を植えはじめた。さらに、フレイロジェリオ市内などの主要道路沿いに土地を持つ農家に桜の苗を寄贈し、ラーモス移住地へ続く道に桜を植えることを勧め、地域を日本的な景観にする活動に従事してきた。パラナ州クリチバ市とパラナ日伯商工会議所が連携して進めている桜植樹事業に対し、数百本規模の桜の苗の寄贈も行っている。
 受章に対し、尾中さんは「50年間やってきたことが認めていただけたのだと思います。その活動も移住地の皆さんの協力があり、続けてこられたものです。皆様に感謝しています」と話した。

上口寛

 上口寛(73歳)=旭日双光章=パラナ州マウアダセーハ市在住。元マウア文化体育協会会長。元パラナ日伯文化連合会会長。
 1990年以降、パラナ州のマウア文化体育協会で役員を歴任。1998年から2年にわたって会長を務めた。会長退任後の2017年、パラナ日伯文化連合会(アリアンサ)会長に就任した。6年以上にわたって、会長及び評議会会長を歴任し、パラナ州における日系社会の地位向上、日本文化の伝承・普及等の促進に尽力した。
 ブラジル日本人移住110周年時には「日本人ブラジル移住110周年パラナ州祭典委員会」を発足させ、自ら委員長に就任した。アリアンサ会長兼パラナ州祭典委員長として、パラナ州政府、州内の各自治体、州内各地の日系社会、有識者、企業等に対して積極的に協力を呼びかけた。

麻生陽

 麻生陽(91歳)=旭日双光章=リオ・グランデ・ド・スール州ポルトアレグレ市在住。元南日伯援護協会会長。
 1999年から2年間、2002年から1年間、南日伯援護協会の副会長を務め、2003年から3年間、同協会の会長として活動を主導し、日系移民の社会福祉の向上と増進に大きく貢献した。
 イタチ市で相撲大会や盆踊りなどを地域住民と共に積極的に開催するなど、地域住民との相互理解、友好親善の促進に寄与した。
 麻生さんは「推薦されるとは思ってもおらず、言葉がありません。選んでいただいたことに感謝はしておりますが、嬉しい気持ちより、自分はコロニアに大した貢献ができていないのにという気持ちの方が強いです」と話した。

髙梨輝久

 髙梨輝久(てるひさ・82歳)=旭日双光章=リオ・グランデ・ド・スール州カシアス・ド・スール市在住。元カシアス・ド・スール日本語学校校長。現カシアス・ド・スール日本人会会長。
 カシアス・ド・スール市に日本人や日系人コミュニティの拠り所となるものが無いことに気づき、他の邦人仲間と「カシアス・ド・スール日本人会」を立ち上げ、自ら「カシアス・ド・スール日本語学校」を開校した。当初は自宅とガレージで始めたものであるが、現在まで途切れることなく、同地日本人・日系人を繋ぐ拠点として半世紀以上継続している。

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