【8日の市況】bovespa指数は0.31%上昇、小売業と外資系企業が輸出企業の下落を相殺、ドルは安定を維持

 今年最初の月曜日(8日)、小売業がイボベスパ指数を押し上げた。マガジン・ルイザ(MGLU3)が6.09%上がり、この日最も取引された銘柄の一つとなった。それだけでなく、ロハス・レナー(LREN3)は3.85%上昇、アレッツォ(ARZZ3)は5.44%上昇、アサイ(ASAI3)は4.34%上昇し、この日の最高値を更新した。
 小売企業の上昇は、Ibovespaの重量銘柄の下落を相殺するのに役立った。ヴァーレ(VALE3)は5連続安を更新して0.51%下落し、2024年の上昇はまだない。中国の鉄鉱石は需要が低迷し、鉄鋼メーカーのマージンが悪化したため、世界の反対側で下落した。

 ペトロブラス(PETR3;PETR4)もコモディティの影響を受け、この場合は国際的な原油の大幅下落により、それぞれ1.86%と0.75%の損失を被った。アナリストは、ペトロブラスを投資対象として引き続き魅力的なものと見ているが、同セクターの他の銘柄にも注目している。 
 「Ibovespaは弱気から始まったが、取引の過程で、勢いをとりもどした。同指数は主にペトロブラスとヴァーレの株価安に引っ張られた」とマンチェスター・インベスティメントスの株式トレーダー、ティアゴ・ロウレンソ氏は言う。
 「主なマイナス要因は原油で、2%以上下落した。このコモディティは現在、非常にデリケートな価格帯で取引されている。原油がさらに下落すれば、おそらくさらなる調整局面が訪れるでしょう」
 コモディティを押し下げたのは、サウジアラビアの国営石油会社が特定の国の顧客向けに価格を引き下げたことだ。価格を上げ支えていた地政学的緊張は、この場面では二の次になった。
 原油価格の下落に逆行し、下げ幅を縮小した銘柄があり、PRIO(PRIO3)は0.72%下落した。
 航空会社もコモディティ問題を補うのに一役買った。特にアズール(AZUL4)は7.66%上昇し、この日最大の上げ幅となった。ゴル(GOLL4)は2.75%上昇した。どちらもボーイングの737-Max-9危機の影響を受けていない。

Yduqs(YDUQ3)とCCR(CCRO3)が上昇

 アナリストは、前年に業績が好調だったブラジルの教育セクターに賭けており、「慎重に楽観的」な見通しで、Yduqs(YDUQ3)とÂnima(ANIM3)を選んでいる。本日、両社はそれぞれ1.06%、6.30%上昇した。
 CCR(CCRO3)は1.16%、エコロドビアス(ECOR3)は1.08%上昇した。

Ibovespaは僅かに上げる

 ニューヨークの主要指数、特にダウ-ジョーンズが、第3四半期に金利の最初の低下を予測するFRB当局者の声明をきっかけに上昇に転じたことも影響し、Ibovespaも上昇した。
 ブラジルでは中銀フォーカスが2024年のインフレ見通しを維持し、GDP見通しを引き上げた。注目は、ブラジルと米国の消費者インフレ指数が発表される週明け(11日木曜日)。金曜日(12日)には米国の消費者インフレが発表される。
 ブラジリアは今日、2023年1月8日の三権施設襲撃事件から1周年のイベントで賑わったが、市場はすでに未来を見据えている。
 ドルは実質的に安定しており、買いは0.02%安の4.870レアル、売りは4.871レアルだった。

最新記事