JHSP=岩手と奄美繋ぎワークショップ=現地者交え縄文遺跡、ハブラギン解説

ワークショップの様子

 ジャパン・ハウス・サンパウロ(JHSP)で6月11日まで開催されていた「DESIGN MUSEUM JAPAN 日本のデザインを探る」展の一環として、サンパウロと岩手県御所野(ごしょの)、鹿児島県奄美大島の宇検村(うけんそん)の3ヵ所をオンラインで結ぶワークショップが6日、JHSPで行われた。ワークショップには、岩手県人会(多田マウロ会長)、鹿児島県人会(文岡セルジオ会長)関係者など約30人が参加した。
 同展は、日本国内で将来的に見込まれている「デサイン・ミュージアム」創設を前提として、日本人の8人の芸術家が日本文化や日常生活の豊かさを発見することを目的に各地でデザイン調査した作品を展示したもの。
 ワークショップでは、建築家の田根剛(たね・つよし)氏が調査した御所野の縄文遺跡と、ファッションデザイナーの森永邦彦氏が調査した宇検村で祭祀(さいし)を司(つかさど)った「ノロ」と呼ばれる女性が着用した「ハブラギン」という装束をそれぞれ現地の関係者と中継でつないで紹介。今回、ワークショップ実施のために初来伯したフリーランス・プロデューサーの河瀬大作氏が司会進行役を務めた。
 御所野の縄文遺跡では、地元関係者が竪穴(たてあな)式住居や縄文土器を紹介し、土器は煮炊き用の鍋として使用されていたという。
 一方の宇検村は、1918年に同村出身者がブラジルへの移民を始め、2018年の移民100周年の節目に訪問団が来伯してブラジルの鹿児島県出身者とともに祝賀会を開いた経緯がある。また、同村にある「伯国橋」は、1956年にブラジル在住の宇検村出身者からの寄付金で造られたという。当時の記録写真には造成時に宇検村に居た文岡会長の祖父の姿が写っており、そのことをこの日のワークショップに出席していた文岡会長が言及していた。
 そのほか、宇検村関係者は「ハブラギン」について、「ハブラ」は蝶や蛾を、「ギン」は衣(ころも)を意味するとし、着用する人を守ったりするなど魔除けの意味合いもあったと説明していた。

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