世界救世教聖地、私有地保護区に認定=生物多様性保護に公的支援

グァラピランガ聖地
グァラピランガ聖地

 サンパウロ市緑化・環境保護局(SVMA)は昨年11月2日、世界救世教ブラジル宣教本部が管轄するグァラピランガ聖地(Solo Sagrado)を条例73号/SVMA/2022により、私有地保護区(RPPN)として正式に承認し、官報に掲載した。RPPNに承認されると、農地固定資産税(ITU)の免除や、全国環境基金(FNMA)の森林保護プロジェクトにおける生物多様性保護のための監視活動支援などが受けられる。
 世界救世教は1935年に故・岡田茂吉氏によって日本で設立された。55年からブラジルで本格的な布教を開始。現在、「研修センター」と呼ばれる布教拠点は全伯550カ所にあり、ブラジル内だけで約60万人の信徒がいる。
 グァラピランガ聖地は、74年に土地を購入し、95年11月に完成した。市立ジャセグアバ自然公園(PNM)に隣接し、グァラピランガ貯水池付近にある。総面積は380ヘクタール。施設内では花と自然農法による農作物の栽培が行われている。週末には信徒600人が集まりボランティアで清掃活動を行っている。
 昨年12月16日にリカルド・ヌネスサンパウロ市市長と世界救世教ブラジル宣教本部の宮道マルコ・レゼンデ本部長がサンパウロ市役所本部で調印式を行った。
 調印式には教団関係者をはじめ、政府長官のエドソン・アパレシド氏、ロドリゴ・グーラートサンパウロ市議、アントニオ・グーラート元下院議員、タミレス・カルラ・デ・オリベイラSVMA事務局長らが出席した。

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