前連邦道路警察長官、47歳で異例の定年退職=熱心に支持した大統領が解任後

 20日付で連邦道路警察(PRF)の長官を解任されたボルソナロ大統領派の前長官シルヴィネイ・ヴァスケス氏が定年退職し、23日付連邦官報に掲載された。同氏はまだ47歳の若さだ。23日付現地サイトが報じている。
 ヴァスケス氏は大統領選挙中、職務上禁じられていたにもかかわらず、ボルソナロ大統領の再選をSNSなどで支持した上、ボルソナロ氏への投票も呼びかけた。また、10月30日には選挙高裁が禁止していたのにもかかわらず、ルーラ氏の支持者が多い北東部を集中的に狙って取り締まりを行わせてルーラ氏の支持者が投票所に行くのを妨げて、投票が遅れたり、投票を諦めたりする事態を招くなどの違法な行為を行った。
 また、大統領選後にボルソナロ派が幹線道路を封鎖するデモが起こった際にも、最高裁からの解除命令に逆らうなどしたために問題となり、リオ州検察局から公務の不作為などで訴えられて被告となった上、解任も要請されていた。同氏は起訴と同時に休暇に入っていたが、休暇明けの20日、ボルソナロ氏自身によって解任処分を受けていた。
 ヴァスケス氏は20歳だった1995年にPRFに入り、27年間勤め上げて来たが、47歳でも異例の定年となった。
 ブラジルでは勤続25年で定年が認められるものの、テメル政権下で行われた社会保障改革により、支払いは55歳にならないとはじまらず、8年間待たなければならない。

最新記事