国家防災局=148市の非常事態認可=干ばつと水害の双方で追加

 国家防災局が9日、自然災害によって大きな被害を受け、非常事態を宣言した148市への認可を下したと1~11日付現地サイトが報じた。非常事態宣言後に国家防災局の認可を受けた市や州は、国の支援を受ける事ができる上、被災者支援やインフラ再建、生活必需のサービスを再開するために必要な事業や資材の購入も入札を行わずに進める事ができる。
 今回認可された148市の内、140市はパライバ州政府が深刻な干ばつのために宣言していたもので、バイア州のリヴラメント・デ・ノッサ・セニョーラ、マンシダン、リオ・ド・アントニオの3市も干ばつ被害を受けている。他方、サンタカタリーナ州のアニタポリス、ボツヴェラ、ラジェアド・グランデ、サンジョゼとマット・グロッソ・ド・スル州カラコルは水害の被害を受けている。
 非常事態宣言には緊急事態(situação de emergência)と公共災害(estado de calamidade)までが含まれる。公共災害は、緊急事態よりも状況が深刻で実質的、市民生活や公共サービスにも大きな影響が出ている場合だ。
 今年の自然災害は、エクアドル沖の海水温が低いラニーニャ現象の影響もあり、北部や北東部での雨量が増加する可能性がある。
 11月以降で目だったのは11月最後の週末に始まった雨で南部や南東部の海岸部を中心に起きた風を伴う豪雨で、11月28日に起きたパラナ州の国道376号線での土砂崩れは記憶に新しい。この時期は南部諸州で非常事態宣言が出た他、東北部でもバイア、アラゴアス、セアラーなどで水害が起きた。
 9日に認可された148市は一連の自然災害で出た非常事態宣言諸市の一部に過ぎず、7~8日にはミナス州43市、サンタカタリーナ州1市、バイア州1市が水害、バイア州とセアラー州、リオ・グランデ・ド・ノルテ州の各1市が干ばつで非常事態が認められている。

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