《ブラジル》シルヴェイラの上議選出馬に却下判決=妻が代理出馬の可能性も

シルヴェイラ氏(Cleira Viana/Camara dos Deputados)

 リオ州の選挙地域裁は6日、最高裁判事全員更迭などを訴えて実刑判決を受け、被選挙権を剥奪されていたボルソナロ派のダニエル・シルヴェイラ下議(ブラジル労働党・PTB)が希望していたリオ州からの上議選出馬を却下したと6~7日付現地紙、サイトが報じている。
 シルヴェイラ氏は昨年2月、ネット上で最高裁判事の全員更迭や軍政令第5条(AI5)の復活などを呼びかけたことで現行犯逮捕された。また、自宅軟禁に切り替わった同年6月にも電子足環の着用を無視するなどして再逮捕。その後も逮捕を命じた最高裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス判事の批判をやめないなど、素行不良が目立っていた。
 最高裁は22年5月に、判事投票10対1でシルヴェイラ氏に8年9カ月の実刑判決を下した。同時点でシルヴェイラ氏は被選挙権も失ったが、それに対し、ボルソナロ氏が一個人に出すものとしてはきわめて異例な大統領恩赦を発表。だが、この恩赦は「刑の執行は免れるものの、被選挙権を回復する効力はない」と司法に判断され、シルヴェイラ氏の出馬はこの時点で不可能と見られていた。
 それにも関わらず、シルヴェイラ氏は上議出馬を宣言。この一連の騒動で大統領支持派の人々の中でシルヴェイラ氏を「表現の自由の戦士」と見なす動きも生まれたため、動向が注目されていた。
 リオ選挙地域裁の審理は2日に行われ、5人が票を投じた時点まで全員反対だったが、チアゴ・サントス・シルヴァ判事が票の見直しを求めて中断。6日に再開し、サントス判事は賛成を投じたが、残るもう一人も反対票を投じ、6対1で出馬は却下された。
 シルヴェイラ氏は控訴も可能で、本人もその意向。だが判決が覆る見込みはなく、本人も楽観的な希望は持っていない。同氏は妻のパオラ氏(PTB)を代理の候補に立てることを考えているというが、パオラ氏は既に下議選に出馬している。

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