【2日の市況】Ibovespaは0.42%上昇、週足では1.28%の低下、ドルは1.02%下げ

 Ibovespaは2日(金)は110,864ポイント、0.42%の小幅高値で引けた。しかし、週足では1.28%の下落となった。
 今日の高値はそれほど大きなものではなかったが、アメリカの主要ベンチマークが大きく下落する中でも、ブラジル証券取引所の主要指数は何とか緑を保った。 ダウ・ジョーンズは1.07%、S&P500は1.07%、ナスダックは1.31%それぞれ下落した。週間では、やはり同じ順番で、2.31%、2.75%、3.24%の累積下落率となった。
 今日の市場は、早期に発表されたPayrollを反映している。資産価格の反発があり、その後、下落があった。雇用創出は堅調に推移した。米国は労働市場が過熱しており、連邦準備制度理事会が金利引き上げを継続するとの見方が強まっていると見られている。
 専門家によれば、米国の金利が上昇すれば、世界最大の経済大国の企業の将来的な業績に対する不透明感が増すため、投資家は引き続き慎重な姿勢で臨んでいるようだ。8月の米国における雇用創出数は31万5,000人で、コンセンサスの30万人を上回った。
 Payroll のデータは、当初は市場にガスを供給していたが、結局、日中の一部で予想を覆してしまった。というのも、終盤になると、FRBはもはやそのような高頻度のデータにはそれほど反応しないと見られているからだ。失業率は若干の上昇にもかかわらず、FRBの行動を構造的に変えるには、まだ上昇幅が小さすぎた。さらなる積極的な引き上げが行われるだろうと見る専門家もいる。
 本日は、労働市場の過熱感が依然としてあるにもかかわらず、国債利回りは前日の大幅上昇から一転して上昇した。年債は12.6ベーシスポイント減の3.396%、10年債は7.2ポイント減の3.193%だった。
 アメリカからのニュースに加え、中国のニュースもあり、アジアの大国がCovid-19の症例増加により新たなロックダウンを実施するなど、慎重な情勢になっているという。成都の人口2,100万人は、すでに家の中で孤立な生活をしている。
 コモディティ市場では、OPEC+が9月5日の会合で減産を協議するとの観測から、ブレント原油は0.92%上昇し、93.21ドルとなった。大連取引所で取引されている鉄鉱石は、1トン96.62米ドルで2.84%下落し、またもや下落の一日となった。ブラジルは、建設・不動産関連銘柄が金利低下の恩恵を受け、微増にとどまったと市場は見ている。
 Ibovespaの最高の高値はEztec(EZTC3)の8.42パーセント、JHSF(JHSF3)8.28パーセント、MRV(MRVE3)の普通株式、8.14パーセントだった。
 建設会社は、イールドカーブのフラット化に加え、利幅を圧迫する金属製品の下落からも利益を得ました。
 ブラジルのイールドカーブは全体的に低下した。2023年の金利は1ベーシスポイント低下し13.71%、2025年の金利は11.73%となった。2027年物は11.50%、2029年物は11.65%と、それぞれ4ポイント、3ポイント下落した。カーブの終点である2031年のDIは11.76%で、7ポイント後退している。
 ドルは最終的に、米国の雇用統計がまちまちだったことや、米国市場の参考にならない長期休暇を前に投資家が利益を確保したことで、買い5.184レアル、売り5.185レアルと、セッション中に1.02%下落した。しかし、週足では2.11%の上昇となった。

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