パラグアイ・ビジネス・ニュース=パラグアイにブラジル企業1千社=マキラ業界の7割占める勢い

首都アスンシオンの金融街の様子(AnonymousUnknown author, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons)

 【パラグアイ・ビジネス・ニュース7月29日号】パラグアイ・ブラジルビジネス会議所(CCPB)は、対外貿易及び投資において、両国間関係の強化を求めている。関係機関は経済的な貿易関係の最新情報を明らかにした。
 CCPB会長のA・ドス・サントス氏によると、ブラジルはパラグアイの最も重要なビジネスパートナーで、重要な輸入国である。同様に、ブラジルはパラグアイでの直接投資が多い4番目の国である。
 パラグアイは重要なトウモロコシ供給者であるため、同会議所は両国間の輸送を強化する目的がある。
 加えて、工業面において中国依存から脱出するために、取引を可能とするサービスや資産の生産を計画している。パンデミック以来、輸送費用は3倍となったため、この傾向は続く。
 この意味において、我が国にてマキラ制度のもと操業している自動車部品や衣服業界の成長を例にして挙げた。
 CCPB副会長のO・メルサン氏の指摘によると、近年、マキラ230社がパンデミックの中成長を続けたと指摘した。「パラグアイのマキラ業界は、国の歴史上、10年で規模が10倍になった唯一の事例である」と付け加えた。
 「パラグアイがマキラを開発し始めた当初、ブラジルの投資家からは脅威として認識されており、パラグアイで操業するため、企業が盗まれると危惧されていた。現在、パラグアイのマキラ業界の7割はブラジル企業であり、当初の認識は変わった」と述べた。
 ドス・サントス氏は、ビジネス強化をするための相互補完の必要性とパラグアイ政治の経済的独立性を強調した。「ビジネス部門への介入は少なく、貿易において自由な見通しを提供する」と付け加えた。
 同氏にとって、パラグアイとブラジルはサプライチェーンへの統合に関して、競争の他の選択肢を模索しなければならない。「パラグアイ工業化の一部開発に興味を示す企業が日々増している」と述べた。
 先日、250社が新たなビジネスチャンスを模索するための会合が行われた。投資したい業界は主に、自動車部品や衣服、建材、鉄加工、サービスである。その他にも、飲食品、工業用機械である。
 CCPBディレクターのF・ファスタギノ氏は他方、貿易任務の目的は、ブラジル資本のパラグアイ到来を促すことであり、国外企業のパラグアイ移行ではないと説明した。要するに、ブラジル輸入先を中国からパラグアイに置き換えることである。
 同氏は、中国からブラジルへの輸送費は1万8千ドルであるが、パラグアイの場合、2500ドルに留まると述べた。
 「自動車部品に関して、ブラジルは年間150億ドルを全世界から輸入する。この中でパラグアイの輸出は僅か8億ドルである。ブラジルに輸出するポテンシャルは相当大きいものだ」と述べた。
 例としてマキラは、2千万ドルの初期投資が行われ、現在は10億ドルにまで到達した。「目的は1千社に到達する事で、ポテンシャルも存在する。これには民間投資も重要だが、条件を提示するための政府による公約も必要だ」と強調した。(出典=PBNサイトhttp://pybiznews.wix.com/paraguay-biz-news

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