コチア青年の生きざまの記録=黒木慧さん『たんぽぽ』連載開始

黒木慧さん
黒木慧さん

 コチア青年1次1回渡航の黒木慧さん(87、宮崎県)が2014年に日伯叢書企画出版から出した自分史『たんぽぽ』を、本人の許可のもと、本日より連載する。
 黒木さんは、1934年10月に宮崎県日向市生まれ。55年9月15日、20歳の時にコチア青年移住者第一陣109人の一人としてアメリカ丸でサントス港に到着。コチア青年移住はその後、13年間52航海で総勢2508人をブラジルへ送った。
 59年に美佐子さんと結婚。4年の契約年を終え、バタタ(じゃが芋)作りで独立。その後、養鶏、電照菊栽培業を経て、80年に花卉栽培業を専業とした。
 その後、サンパウロ州サンロッケ市ソロカミリンに住み、コチア地方花卉生産者協会会長、花卉生産者中央会の理事になった。2001年に引退して、事業は息子に譲った。
 09年に宮崎県人会会長、コチア青年連絡協議会の相談役に就任。同年に「サンパウロ抒情歌の集い」を立ち上げた。
 連載依頼を持ち掛けられた際、黒木さんは「恥ずかしいですが許可します。子孫に伝えるために書いたものですが、コチア青年移住者の『生きざまの記録』とも言えるので、皆様の目に触れさせて頂く価値もあるのかな…と、敢えて恥をさらけ出してみます」と応えてくれた。

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