文協=若年帰伯者に活躍の場を!=「もどりたいプロジェクト」始動=履歴書の書き方から起業方法まで

起業専門家のナカガワ・マルセロ氏(右)が参加者の質問に回答している様子(YouTubeより)
起業専門家のナカガワ・マルセロ氏(右)が参加者の質問に回答している様子(YouTubeより)

 ブラジル日本文化福祉協会(石川レナト会長)は昨年12月13日、若年帰伯者向けオンラインイベント「もどりたいプロジェクト」を動画配信サイト「Youtube」上にて開催した。同イベントは同月18日まで行われた。
 「もどりたいプロジェクト」の目的は、コロナ禍によりやむを得ず帰伯した元デカセギの若者や、パンデミックで失業した日系人・非日系人の若年者(16歳~25歳)を、日本での経験を活かしながら、ブラジル社会や企業へ再適応し、有望な社会の担い手になってもらうこと。
 開会挨拶にたった石川会長は「このプロジェクト自体が文協の若者たちによって企画された。文協の活動も若者世代に交代していく考えだ」と若年者登用の必要性を訴えた。
 イベント初日は桑名良輔在サンパウロ日本国総領事、起業専門家のナカガワ・マルセロ氏が参加。桑名総領事は「世界はここ数十年で激しく急速に変化している。『もどりたいプロジェクト』はこの大きな変化に対応しようとする姿勢を我々に示してくれている」と述べ、帰伯者が抱える問題について説明した。マルセロ氏は「コロナ禍による社会経済的影響は深刻で早急に解決せねばならない」と述べ、再適応プロジェクトの必要性を説いた。
 同イベントでは履歴書の書き方や、起業家精神の育み方、イノベーション分野の専門家による講義やワークショップも行われた。多くのビジネススクールでイノベーション及び起業方法の講師を務めるコンサルタント、マルセロ・ナカガワ氏も講演した。
 イベントは「就職活動支援」「起業のヒント」「帰国後のヒント」の3ブロックに分かれ、6日間にわたりオンラインで開催された。
 同プロジェクトは、外務省の「海外在住邦人・日系人支援プログラム」の一環として実施された。
配信された動画は現在も文協ユーチューブチャンネル上(https://www.youtube.com/watch?v=qX4PMjjp71I)で視聴できる。https://www.youtube.com/watch?v=qX4PMjjp71I

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