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ベネズエラ=アモリン「内戦発生を懸念」=開票結果求める最後通牒は?

2024年8月9日

セルソ・アモリン氏(7日付ヴァロール紙の記事の一部)
セルソ・アモリン氏(7日付ヴァロール紙の記事の一部)

セルソ・アモリン大統領付外交問題特別顧問は7日、ベネズエラの政治的混乱が内戦に発展する可能性について、「非常に恐れている」と述べた。また、詳細な開票結果公開の遅延について、マドゥーロ大統領に対して圧力をかけるつもりはないと述べ、国際的な対話と柔軟性の重要性を強調した。同日付ヴァロール紙など(1)(2)(3)(4)(5)(6)が報じた。
アモリン氏はグローボ・ニュースの取材に対し、ベネズエラでの選挙後に生じた政治的対立の深刻化への懸念を表明した。同氏は、最悪のシナリオとして内戦発生を挙げ、「内戦という表現は使いたくないが、深刻な対立が生じる可能性が非常に高い」と述べた。また、国際的な仲介を通じて問題解決を図るべきだと主張し、そのためにはすべての当事者が柔軟性を持つことが重要だと指摘した。
同氏は、米国や欧州連合によるベネズエラへの制裁に対する批判も行い、「米国はなぜ、交渉プロセスの進行中も厳しい制裁を維持したのか、欧州連合(EU)はなぜ、監視者として招かれたにもかかわらず、制裁を続けたのか」と問いかけた。
また、選挙後も公開されていない開票結果についても、「遺憾である」とし、選挙後の透明性の欠如が現在の状況を一層困難にしているとの認識を示した。アモリン氏は選挙翌日にマドゥーロ大統領と会談を行った際、同大統領から「数日以内」に開票結果公開との約束を受けた。だが、公開は遅れており、司法がどのように対処するかについては理解が及ばないと述べた。
ブラジルはマドゥーロ大統領に対して開票結果公開を求める最後通告を出さない方針を示しており、対話を通じた平和的解決を目指す姿勢を貫いている。
ブラジルは1日に、メキシコやコロンビアと連携してベネズエラに開票結果公開を求める共同声明を発表し、選挙問題を「制度的手段」で解決することを呼びかけている。声明では、国民の主権が「公正に調査されるべき」としている。
アモリン氏は、この3カ国の大統領が野党候補のエドムンド・ゴンサレス・ウルティア氏との対話を行う可能性についても言及し、「3カ国の大統領が互いに話し合い、マドゥーロ大統領との対話を進める方法を見極めることが重要だと思うが、それには野党候補との対話も含まれるかもしれない」と述べ、国際的な調整を重視する姿勢を示した。
ベネズエラの選挙管理委員会(CNE)によると、マドゥーロ大統領は51・95%の票を得て再選され、対抗候補のゴンザレス氏は43・18%を得たとしているが、野党と国際社会はこの結果に異議を唱え、開票結果の公開を求めている。
野党の並行集計によれば、ゴンザレス氏の得票率は67%で、30%だったマドゥーロ氏を上回ったとされている。米国、パナマ、コスタリカ、ペルー、アルゼンチン、ウルグアイは、これを基に、ゴンザレス氏が勝利したと宣言しており、チリもマドゥーロ氏の「自己当選」宣言を否定。米州機構(OEA)も選挙結果を認めておらず、監視団の報告書ではマドゥーロ政権が結果を歪曲した可能性があると主張している。
ゴンザレス氏は5日、選挙に勝利したと宣言し、最高裁から召喚を受けたが、7日には最高裁への召喚には応じない意向を示した。同国の最高裁はマドゥーロ政権に近い裁判官が過半数を占めており、同国では電子投票が終わると、誰に投票したかがその場で投票機から印刷され、そのコピーがその場にいた与野党の選挙監視人全員に配布される。 CNEが発表したマドゥーロ勝利という結果が、野党側としては手元にある印刷コピーのデータと矛盾していると主張。政府側は正式な開票結果を公開しないまま、野党側が開票結果を改ざんしていると非難合戦を繰り広げている


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