オンライン裁判中にプシュッ!=被告の不謹慎な飲酒に罰金

裁判中に被告がビールを飲む様子(右上)が映し出された(9日付G1サイトの記事の一部)
裁判中に被告がビールを飲む様子(右上)が映し出された(9日付G1サイトの記事の一部)

 オンライン裁判中に、被告が大胆にもビールの栓を抜いて飲む様子が映し出され、裁判官が証言を打ち切るという、不謹慎極まりない出来事が発生した。この女性は退廷を命ぜられ、司法を軽視した罪で最低賃金の10倍(1万4120レアル=約43万円)を支払う判決を受けた。彼女はもともと侮辱と脅迫の罪で裁判にかけられていたが、裁判中のふてぶてしさがさらに法廷の心証を悪くし、最終的に有罪判決を受けたと9日付G1サイト(1)が報じた。
 これは6日、トカンチンス州アウグスチノポリス第2裁判所でのオンライン公判審理中に発生した。レベッカ・バルボーザ・オリヴェイラ被告は、最初は車の中にいたが、自宅に移った直後に緑色のビール瓶を手に取り、カメラの前で栓を抜いてゴクリと飲み始めた。これは証人側が証拠を提出している最中だった。
 その様子を見たアラン・イデ・リベイロ・ダ・シルヴァ裁判官はすかさず、「みなさん! 今、被告がビールを開けたのが見えましたか。裁判の重要な場面で酒を飲んでいる人の尋問はしません」と語気を強め、即座にレベッカ被告の退廷を命じた。
 被告不在のまま、事件の証人、レベッカ被告の弁護側、検察側の言い分を聞いた後、裁判官は判決を下した。有力な証拠がなかったため、被告は侮辱罪では無罪となったが、脅迫罪で3カ月と2日の実刑判決を受けた。
 さらに同判事は、被告が法廷で示した行動が不正行為であると判断し、民事訴訟法第81条第2項の規定に基づいて、彼女を有罪とする判断を下し、最低賃金の10倍の罰金を課した。
 司法の決定について、被告の弁護団はコメントを控えた。

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