浜松=在日ブラジル人の起業を支援=ガルシア総領事が近況報告

ガルシア総領事

 在浜松ブラジル総領事館のガルシア・アウデーモ総領事が昨年12月、休暇を利用してブラジルに帰国した。12月18日に編集部を訪れ、静岡県浜松市のブラジル人コミュニティの様子について語った。
 ガルシア総領事によれば、現在静岡県には3万人のブラジル人が在住しており、浜松市には約1万人が暮らしているという。工場勤務者が多いが、起業を志す者も多く、浜松総領事館では起業に必要なノウハウマニュアルを作成し、オンライン公開を始めた。起業を果たしたブラジル人によるセミナーなども行っている。起業分野は、ペットサロンやピザ屋などの飲食店が多いという。
 アートプロジェクトの一環として、在日ブラジル人作家の作品を中心に掲載したパンフレット、コミュニティマスコット「ジュジュバ」を製作し、イペー植樹プロジェクト、文化施設センター「Casa BRASIL JAPAO」創設プロジェクトも進行中だ。
 「Casa BRASIL JAPAO」プロジェクトでは音楽イベントの実施や映画上映、ポルトガル語教室開校などが構想されており、サンパウロ市のブラジル日本文化福祉協会の様な役割を日本で果たすことが期待されているという。「浜松市役所とも話し合いを始めており、プロジェクト実現に向けて頑張ります」と語った。
 ガルシア総領事はブラジル滞在中、在サンパウロ総領事館の清水享総領事や、林貞二駐ブラジル日本国大使、ブラジル日本福祉文化協会の石川レナト会長らと会い、交流を深めた。

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