携帯禁止された孫が鍵かけ放火=祖父母4階から決死の飛び降り

4階の窓から飛び降りる祖母(16日付テラサイトの記事の一部)
4階の窓から飛び降りる祖母(16日付テラサイトの記事の一部)

 ブラジル南東部ミナス・ジェライス州パトス・デ・ミナス市で14日、孫娘によって引き起こされた火事から逃げるために、4階のマンションから老夫婦が飛び降りた。11歳の孫娘は、携帯電話の使用を禁止された後、リビングのソファに火を付け、老夫婦の寝室に鍵をかけて閉じ込めて遊びに出かけた。近隣住民が機転を利かせて助けたことで、老夫婦は怪我こそしたものの何とか生き延びた。16日付のテラサイトなど(1)(2)が報じている。
 警察によると、ヴァルデニルソン・リベイロ・ソウザ(70)さんと妻が寝室のベッドで休んでいた際、孫娘が携帯電話を使わせてくれと入ってきたが、許可しなかった。その後、インラインスケートで遊ぶと言って外に出たという。
 夫婦は眠りについたが、しばらくして煙のにおいを感じて目を覚ました。外から施錠されていることに気づき、窓から必死で助けを求めた。二人は窓の保護ネットを外し、近隣住民が用意したマットレスへ向かって4階の窓から飛び降りた。
 「我々には選択肢はなかった。どのみち死ぬかもしれない。覚悟を決めて飛び降りるしかなかった」とヴァルデニルソンさんは証言する。
 飛び降りた衝撃で彼は足首を脱臼し、妻は両足を骨折し手術を受ける予定だ。
 事件の後、少女は警察に対し、アパートのドアを施錠し、リビングのソファに火をつけたのは自分だと供述した。
 携帯電話の検索履歴に魔術に関する内容があったことから、少女は祖母から携帯電話の使用を禁じられていた。老夫婦は警察に対し、孫娘は週に何日も祖父母の家で過ごしており、気分の波が激しいが、それが原因で火事を起こしたとは断定できないと弁護している。
 未成年であるため、少女は警察署に連行されず、母親の保護監督下に置かれることとなる。この事件は市警が捜査中だ。

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