今年は全国339万6632人が受験=国家高等教育試験(ENEM)2日目は20日に

 国内最大規模の学力テスト「国家高等教育試験(ENEM)」の2日目試験が20日に行われる。ENEMは、国内の多くの大学が入試代わりに使用し、入試の参考数値にするなど、大学受験生にとって最重要のテストとして知られる。今年は全国で339万6632人の応募があった。18日付現地紙が報じている。
 初日試験は言語、人文科学(歴史、地理など)、小論文(作文)の分野で13日に行われた。毎年話題になる小論文のテーマは「ブラジルの伝統的な人々とコミュニティを評価するための課題」だった。このテーマはメディアから、「大統領選が終わった直後のブラジル社会を象徴するようだ」との評価を受けた。
 20日に行われる2日目の試験は自然科学(物理、化学、生物など)と数学で、それぞれ、45個の出題に答える。試験そのものは13時30分からはじまり、5時間かけて行われる。
 テスト終了後は、主催の国立教育研究院(Inep)から出される解答をもとに受験者が自己採点を行うことができる。ENEMの点数の使い方は各大学によって異なるが、ENEMの点数によって、入学資格や奨学金受給資格などが得られる大学もある。ポルトガルの大学の一部もENEMの結果を選考基準として認めている。

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