【19日の市況】イボベスパ指数は1.37%上昇、ドルは0.10%下落

 米国企業の業績が、少なくとも一時的にリスク回避の動きを抑制するのに役立った。19日(火)のIbovespaは、アメリカの主要株価指数の動きに追随して1.37%上昇し、98,244ポイントで取引を終えた。ニューヨークでは、ダウ平均が2.43%、S&P500が2.76%、ナスダックが3.11%それぞれ上昇した。

 この日の上昇を正当化する要因として目立つのは、テクノロジー企業の業績に対する期待で、株価は上昇し、楽観的な見方を示していることだ。
 市場が開く前に、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJB34)は予想以上の利益と収益の両方をもたらした。米国企業の業績がコンセンサスを上回ったことで、2022年の景気後退の見通しが弱まり、市場はリスク回避の後退を記録した。その動きを後押ししたのが、ロシアがNord Stream 1を通じてヨーロッパへのガス供給を合意した日に再開するというニュースだった。
 ブレント原油(9月限)は1.03%増の1バレル=107.36ドルとなった。ペトロブラスの普通株式と優先株式(PETR3;PETR4)はそれぞれ1.12%と2.03%上昇した。
 リスク回避の姿勢が低下したことで、世界的にドルが下落した。アメリカの通貨の強さを他の通貨に対して測るDXYは、0.60%下落し106.72となった。商業ドルは、対レアルで0.10%下落し、売り買いともに5.420レアルとなった。
 しかし、その一方で、楽観論は非製造業製品の価格を引き下げるため、イールドカーブを圧迫することになった。米国の10年債利回りは6.3bp上昇し、3.023%となった。一方、2025年物と2027年物は、それぞれ9ポイント、12ポイント上昇し、13.49%、13.39%になった。2029年および2032年のDIの利回りはともに13ポイント上昇し、13.51%および13.56%であった。
 ここ数日苦しかったコモディティがハイライトとなり、前進していた銘柄が逆の動きをしたようだ。Ibovespaは3連続のプラス引けとなり、ここ数日で最も苦しんだ銘柄の上昇が見られた。

 高値圏では銀行も注目され、アメリカの金融機関の業績を反映しているとの見方もある。ブラジル銀行(BBAS3)の普通株式は2.70%上昇した。ブラデスコ(BBDC4)およびイタウ(ITUB4)の優先株式で、それぞれ2.70%および3.37%だ。サンタンデールのユニット(SANB11)は3.64%上昇した。
 パーセントの高値では、アルパルガタス(ALPA4)の優先株が8.35%上昇し、際立っていた。マーフリック(MRFG3)とエンブラエル(EMBR3)の普通株は8.23%、7.70%上昇し、すぐ後に続いた。
 下げ幅が大きかったのは、イードゥクス(YDUQ3)、コグナ(COGN3)、ライト(LIGT3)の普通株だ。小売業をはじめとする国内経済に関連するセクターは、今日、最も弱いセクターのひとつであり、それは今日上昇している金利の問題によるところが大きいというエコノミストもいる。

 

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