東洋街広場にサンビスタ銅像=地域貢献した黒人活動家を顕彰

建立されたデオリンダ・マドレ像
建立されたデオリンダ・マドレ像

 サンパウロ市役所は2日、リベルダーデ区の同駅前広場に設置した黒人女性サンビスタ、デオリンダ・マドレ(通称マドリーニャ・ユリース)の銅像建立記念式典を行った。銅像はサンパウロ市の地域発展に貢献した黒人活動家を顕彰する事業の一環として建立された。
 デオリンダは、1909年にサンパウロ州ピラシカバ市で生まれ、4歳の時、サンパウロ市リベルダーデ区タマンダレ街に移り住んだ。1937年に同区グリセリオ街にサンバ学校『Sociedade Recreativa Beneficente Esportiva Escola de Samba Lavapés』を立ち上げた。同校は現在、サンパウロ地域最古参のサンバ学校の一つとなっており、創立者のデオリンダは、サンパウロカーニバル界を象徴する人物として知られている。
 サンパウロ市文化局のアライン・トーレス氏は、銅像建立に関する地元メディア「G―1」の取材(4月2日付掲載記事)に対し、「リベルダーデ区は日本人移民の街として知られていますが、サンパウロ市黒人社会にとっても重要な場所なのです」と語っている。

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