ニッケイ新聞 2013年1月16日付け
近代芸術週間のもうひとりの立役者がオズワルド・デ・アンドラーデ(Oswald de Andrade、1890―1954)です。早くからボヘミアン的生活を送り、1912年前後にヨーロッパへ渡りました。当時はフィリッポ・マリネッチの「未来派宣言」などが声高く語られていました。バッシングを覚悟でいえば、オズワルドはその当時の前衛主義にかぶれて帰ってきたといえます。そもそも、フランス人学生カミアをともなって帰伯したことも前衛的でした。男女関係に関して、カトリック国ブラジルは結構古かったので周囲の顰蹙を買っています。翌々年には入籍しないまま長子が誕生。