アマゾン各地で日本人移住80周年式典が行われたその週末、遠く離れた聖州グァルジャーに集った人たちがいた。奥アマゾンのまた奥、ブラジル最西端のアクレ州にあったキナリー移住地の出身者たち。入植50周年になる今年、3回目となる集いを1泊2日で開き、30人あまりが訪れた。13家族の入植で途絶え、大半が数年で転出した同地。家長の多くはすでに亡くなり、集いに出席したのは母親と、かつての子供たちだった。海の見えない移住地で過ごした日々を、海辺の町で思い出す。