なぎなたに関心の深い小林成十さん(しげと、74、二世)が『ブラジルにおける薙刀の歴史』を執筆し、編集部に寄せた。これは今までまとまった記録が殆どなかった武道分野であり、それを補う労作といえる。小林さん自身が、戦前に日本人社会の中心の一つだった聖市ガルボン・ブエノ街に聖州義塾を作った小林美登利(みどり)さんの三男にあたる。同義塾では剣道も熱心に教えられていたことも有名で、そこで薫陶をうけた成十さんならではの武道史となっている。(編集部)