国費留学生20人を激励=在サンパウロ総領事館で壮行会

壮行会に参加した皆さん

 在サンパウロ日本国総領事館は6日、日本の文部科学省が実施する国費外国人留学生制度参加者のための壮行会をサンパウロ市の同領事館で行った。同領事館管轄内からは学部留学生6人、専修留学生2人、研究留学生12人の計20人が参加し、4月から日本で勉学に励む。壮行会には、留学生親族や国費留学生OB会(ABMON)関係者らも出席し、留学生の門出を祝った。
 挨拶に立った清水享総領事は「留学は非常に貴重な体験になるでしょう。観光とは違い、住んでいるからこそできる経験をしてきてください」と激励の言葉を送った。
 グスターボ・セイコ・ゴヤ・サントスさん(ITA卒、26歳)は、名古屋大学で飛行機やロケットエンジン開発について研究する。「留学後は学んだことを活かしてロケット開発の会社を作りたいです」と語った。
 イザベル・スエミ・ピレスさん(USP卒、26歳)は大阪大学で司馬遼太郎について研究する。「将来は日本文学の翻訳者になりたいです」と目標を掲げた。
 ジョアン・ミランダ・カルバーリョさん(USP卒、23歳)は九州大学で中世日本人のアイデンティティーについて研究する。「帰国後も日本の研究を続け、アジア研究の発展に貢献したいです」と意気込んだ。
 クリスチアン・アキラ・ウネ・フェルナンデスさん(UNESP卒、26歳)は、福山大学で水産養殖分野の研究を行う予定だ。「水産養殖は地球温暖化や食糧問題の解決に関わるものです。研究を通じて日本に貢献し、またその技術をブラジルに持ってこられるように頑張りたい」と目を輝かした。
 フーゴ・ニシヤマさん(20歳)は専修留学生として日本へ渡る。専修留学生は専門学校に通い、知識や技術の習得を図る。フーゴさんの留学先は現在選定中だが、和食を学ぶため、留学地は京都を希望している。フーゴさんは「日本で修業を積んで、あらゆる和食を世界に広めたいです」と目を輝かした。

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