佛心寺ジャズコンサート=金田さん帰国予定明かす

コンサートの様子
コンサートの様子

 ジャズギタリストの金田聖治さんとブラジル人音楽家らによるジャズバンド「QUINTETO」が4月1日午後8時、サンパウロ市リベルダーデ区の曹洞宗南米別院佛心寺にて音楽コンサートを行った。金田さんは今回のコンサートを最後にブラジルでの活動を休止し、日本へ帰国する予定。
 金田さん(奈良県出身)は2009年に渡伯し、サンパウロ市を中心にコンサート活動を行ってきた。「QUINTETO」に参加したブラジル人音楽家は、ベト・ブラガ(サックス)、セルジオ・スクレイベール(チェロ)、ビシニウス・バッホス(パーカッション)、セルジオ・ヘゼ(ドラム)の4人。
 コンサートにはコロナ入客規制により35人のみが参加。金田さん作曲の曲目を中心にトム・ジョビンの「Insensatez」やノエル・ローザの「Feitiço da vila」など全8曲が披露された。
 コンサート後、金田さんは「お堂は音の反響が良く、自分達の演奏とも相性がよかった。お客さんにはブラジルのお寺でジャズを聴くミスマッチ感を楽しんでもらえていたら嬉しい」と感想を語った。
 また、帰国理由について「まだブラジルで活動したい気持ちはありますが、ヨーロッパに行ってみたい思いがある」と今後の音楽活動の準備のためと話し、「渡伯前は『スタンダードな音楽』をしていたが、活動を続けるうちに『ブラジル人の遊び心』が自身の音楽性に加わったと思う」と13年間のブラジルでの活動を振り返った。

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