《ブラジル》会計監査院が学校送迎バスの入札を捜査へ=教育省でまた新たな疑惑発生

 連邦会計監査院(TCU)は5日、教育省よる学校の送迎バスの入札結果を差し止める判断を行った。この入札はかねてから過払い(水増し請求)が指摘されていた。4、5日付伯字紙、サイトが報じている。
 教育省が行ったバスの入札では、国立教育促進基金(FNDE)が定める規程である1台のバスにつき最大限で27万レアルまでの支払いに対し、48万レアルが支払われる見込みだった。このバスは農村部に住む子供たちを送迎するためのもので、3850台が購入されていた。
 その結果、相場通りなら13億1200万レアルに収まるはずの入札が20億8200万レアルとなり、7億6900万レアル(報道によっては7億3200万レアル)もの過払いが判明した。
 教育省では、福音派牧師のロビー活動による「影の内閣」の暗躍で、FNDEから福音派とつながりの深い市に優先的に支払いが行われていた疑惑が報道され、ミウトン・リベイロ氏が教育相辞任に追い込まれた矢先だった。
 今回の入札に関しては国庫庁(CGU)やFNDEの担当者たちから疑惑ありとの声が出ていたが、教育省が入札を行ったという。

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