毎年ブラジルのお盆にあたる十一月二日、「死者の日」(フィナードス)に開催されるレジストロの「灯篭流し」。五十四回目を迎えた今年、二日間の開催で過去最高の二万二千人が訪れた。水難犠牲者の冥福を祈るとともに、日本文化を紹介、フィナーレを飾る花火は、水郷の里の風物詩だ。未来に残したいーとの思いから、移民百周年を記念し、主催団体であるレジストロ日伯文化協会(清水ルーベンス会長)は、国立遺跡美術遺産院(IPHAN)に今年十月、文化財登録への申請を行った。その調査経過で、レジストロの北に二十キロにある街セッテ・バーラスが灯篭流しの〃発祥の地〃であることが分かった。【堀江剛史記者】