〝柔道の始祖〟嘉納治五郎
1908年の笠戸丸着伯以来、空手、剣道、相撲などの武道を含め、多くのスポーツが日本から当地に流入してきたが、柔道ほど非日系人に浸透し、テーラロッシャ(赤土)に根を張った競技はほかにない。昨年9月のリオ世界選手権ではついに伯人女性柔道家が金メダルを獲得する快挙を達成した。そして2年後のリオ五輪に向けてもっともメダルを期待される競技として注目が集まっている。その強化と普及に大きく貢献した戦後移住者と、その周辺にいたブラジル人らを中心にスポットを当てた。(敬称略、酒井大二郎記者)