本紙の前身であるパウリスタ、日伯毎日両新聞で健筆を揮った元記者らによるニッケイ新聞OB会(田村吾郎会長)が今年2月に結成されたことは本紙でも紹介した。 活動内容を練るなかで―やはり昔取った杵柄―リレーエッセイ『OBからの一筆啓上』がスタートする運びとなった。 広辞苑によれば、一筆啓上とは「筆を執って書いて申し上げる」の意。 読者、編集部、日本、もしくは廃刊後の本紙をめくる将来の読者―誰に物申すのかは各々にお任せするとして、長年コロニアを見つめてきた歴戦のブン屋たちが、何を題材にどう切り取るかを読者とともに楽しみたい。 鳴き声が「イッピツケイジョウツカマツリソウロウ」と聞こえることから、一筆啓上は「ホオジロ」を指すことも。 様々な音色のさえずりを期待するとともに、髪の白くなった先輩方の心意気に感謝の意を表したい。 隔週水曜日に掲載します。(編集部)