1961年に開始し、記念すべき節目の第50回を迎えた民族芸能祭は、盛り上がるクリチーバ日系社会を感じさせる公演となった。パラナ州都で各民族が夜ごとにそれぞれの芸能を披露しあってその質や観客数を競うこの芸能祭の日本グループ公演(クリチーバ文化福祉協会=石井ジョージ会長)が14日夜、グアイーラ劇場大講堂で盛大に行なわれ、ほぼ満員の2千人が客席を埋め尽くし、舞台の熱気に応えた。花柳龍千多さんが指導する伝統的な文協舞踊部の出し物9曲を中軸に、和太鼓やYOSAKOIソーラン、琉球国祭り太鼓など若者の芸能の充実度も高まり、それらが相まって年々活気が増している。ここまで盛り上がるに至った日系活動の軌跡を追ってみた。(深沢正雪記者)