金融危機の開始からちょうど1年、これから日本はまた冬を迎える。わずか1年前には32万7千人を数えた在日ブラジル人のうち、すでに約5万人が帰伯した。例えば、エスタード紙9月6日付けでは「4万7千人が帰国し、うち3400人は日本政府による30万円の帰国支援策を受けており、この列には6600人が手続きをして並んでいる」と報道。BBCブラジルは8月28日付けで、「昨年9月から5万4709人が帰伯。うち今年の前半だけで4万1887人が減った。4月1日から8月初めまでに9762人が日本政府の帰国支援を要請している」と報じている。5万人が帰伯しても、残りの26万人は日本で踏ん張り、懸命に工場などでの仕事を続けている。それと同時に、工場労働以外の新境地を拓いてがんばっているブラジル人も多い。そんな〃現代の開拓者たち〃を、愛知県から秋山郁美通信員がレポートする。(編集部)