Enem=約1万人は60歳以上=2020年以降では最多

【既報関連】国立教育研究所(Inep)が6日、今年度の国家高等教育試験(Enem)の受験者には60歳以上の人が約1万人いると発表したと7日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じた。
Inepによると、今年の受験申請者(確認済の人)は432万5960人で、その内の0・23%にあたる9950人は60歳以上だという。この数は、1万1768人だった2020年以後では最多だという。また、この内の558人は、中学課程から高校に直接進学しておらず、青年・成人向けの高校課程を出た人だという。
具体的な数字を見ると、2015年1万685人、16年1万3021人、17年9619人、18年9704人、19年8259人、20年1万1768人、21年6004人、22年5900人、23年8531人、24年9950人となっている。
教育省は、Enemの受験者や高等教育機関の学生に占める高齢者の増加は、平均寿命が延びていることなどを反映していると見ている。
地理統計院(IBGE)が2022年に行った国勢調査によると、60歳以上の人は3210万人いた。2010年の調査では2050万人だった。
また、10月に発表された2023年高等教育国勢調査によると、学部や連続した特定のトレーニングコース(対面学習及び遠隔学習)に在籍する学生は997万7217人で、内6万735人が60歳以上だった。60歳以上の学生の約半数の3万692人は、23年に高等教育機関に入学した人だという。