フォルタレーザ市長選=PTDの大半がPTに反旗=シロ・ゴメス氏との確執で

セアラー州州都フォルタレーザの市長選決選投票で、同州からの大統領候補常連のシロ・ゴメス氏の民主労働党(PDT)市議の大半が左派のルーラ大統領の候補ではなく、ボルソナロ前大統領の候補を推薦し、波紋を投げかけている。14日付フォーリャ紙(1)が報じている。
フォルタレーザの市長選は、エヴァンドロ・レイトン氏(労働者党・PT)とアンドレ・フェルナンデス氏(自由党・PL)による決選投票となっている。現職でPDTのジョゼ・サルト氏は一次投票で3位に終わっていた。
PDTは創設者のリオネル・ブリゾラ氏の頃からPTとは懇意で、同党党首を長年務めているカルロス・ルピ氏もルーラ政権で社会福祉相を務めている。この流れからすれば、PDTはレイトン氏を推すのが自然な流れだと思われていた。
だが、PDTのセアラー市議の内、8人中6人がフェルナンデス氏を推薦すると発表。レイトン氏を推すのはわずか1人、態度未表明が1人と、驚きの結果を見せている。
さらに、サルト氏は中立、元市長のロベルト・クラウジオ氏がフェルナンデス氏、同党党首代理で下院与党リーダーのアンドレ・フィゲイレード氏がレイトン氏、さらにシロ氏自身が中立を表明と、意見が割れている。
その背景にはシロ氏とPTの大統領選時の確執がある。2018年選挙では3位に終わったシロ氏は、決選投票に進んだPT候補のフェルナンド・ハダジ氏の支援を行わず、パリに行った。また、4位に終わった22年選挙ではPDTに判断を委ね、ルーラ氏支持となったが、この時も、同氏がルーラ氏を直接推薦することはなかった。