統一地方選=初の選挙に列をなす市民達=新生のボア・エスペランサ市

全国で市長や市議を選ぶ統一地方選は6日に第一次投票を行い、大半の市で25~28年が任期の正副市長と市議が決まったが、昨年10月に生まれたばかりで、今回が初選挙という市があった。(1)(2)
これは、マット・グロッソ州の州都クイアバーから380キロの所にあり、人口7千人の新生市ボア・エスペランサ・ド・ノルテだ。
同市在住の有権者は4200人超で、市長や市議を選ぶための投票所は市内3カ所に設けられた。
市立ボア・エスペランサ校に設けられた投票所には早朝から長蛇の列ができ、初めての選挙への期待や誇りを示した。同校での投票第1号はアドニアス・オリヴェイラ・ド・ナシメント氏で、投票権を得てから23年になるが、「初めての投票に参加できて、本当に嬉しいし、満足している」と語っている。
市長選に立候補したのは、共に中道のカレベ・フランシオ氏(民主運動・MDB、43)とデメトリオ・カヴラッキ・ガルシア氏(クリスチャン民主主義・DC、57)。二人は6日午前中に市立プロフェッソラ・ミレネ・シミオナト校で投票を行った。
市長選は投票者3511人(有効票3457、白票15.無効票39)、棄権732人で、MDBとウニオン、社会党(PSB)、自由党(PL)が連立を組んで擁立したフランシオ氏が有効票の56・03%を得、初代市長に決まった。副市長はPLのジャイール・オブレガン氏が務める。
市議選は有効票3442、白票31、無効票38で、9議席(DC4、ウニオン2、MDB2、PL1)が決まった。
同市は2000年3月29日の法令7264号で設立が決まったが、この自治体設立法は違憲との判断が出て、ソリーゾ市の地区という立場に戻った。議会は控訴したが、同年4月に高等裁がこれを却下したため、正副市長や市議の選挙も行われなかった。
同市設立の最終判断は最高裁が下しており、23年10月に市が発足。今回選挙で市としての自治権も確立された。