X=約40日ぶりに凍結解除=Xはブラジルの法順守を約束

8日から9日にかけて、SNSプラットフォーム「X」のブラジルでの運用が再開された。8月30日に運用停止が命じられて以来、約40日を経て復旧した。9日付メトロポレスなど(1)が報じている。
Xが誤った口座に払い込んだ最高裁から科されていた罰金2860万レアルが正しい口座に振り替えられたことが確認されたことと、検察庁からの意見書を受け、アレッシャンドレ・デ・モラエス判事が8日午後、Xに対して行っている凍結処分を解除することを宣言。国家電気通信庁(Anatel)に対しても、24時間以内に必要な措置を講じるよう命令を下した。
だが、それで即座に全面解除とはいかなかった。それは、Anatelが凍結措置をとるよう命じたプロバイダーは2万以上あり、凍結解除命令の徹底に時間がかかったためだ。
それにより、早いところでは8日の内にXの使用を再開できた人が現れたが、多くの国民は利用再開が遅れた。
凍結解除が一気に進み始めたのは9日の正午頃からで、再び利用できるようになったユーザーらが「戻ってきた(voltou)との喜びの投稿を行う光景が見られた。
X社はこの判断を喜び、今後、ブラジル国内での表現の自由の規定を守っていくことを約束している。
Xは情報伝達が早く、政治的な意見の交換も活発なため、27日に行われる市長選の決選投票での利用の活発化が予想されている。