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ロニー・レッサ=「反吐が出そうだった」=マリエレ事件の証言続く

2024年8月30日

リオ市警での汚職の実態を暴露する証言を行ったと報じる28日付G1サイトの記事の一部
リオ市警での汚職の実態を暴露する証言を行ったと報じる28日付G1サイトの記事の一部

 【既報関連】2018年3月14日に起きたマリエレ・フランコ・リオ市議殺害事件の実行犯で、司法取引を行ったロニー・レッサ被告の証人喚問が続いており、28日は当時の市警トップだったリヴァルド・バルボーザ被告に関する証言などが行われた。 初日の証言はマリエレ氏や運転手のアンデルソン・ゴメス氏を殺害するに至った経緯や、ドミンゴス、シキーニョのブラゾン兄弟との関係などが中心だったが、2日目は当時の殺人課やリヴァルド被告に関する証言が中心となった。同被告は犯罪計画作成にも関わったとされ、捜査妨害の嫌疑もかけられている。
 28日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)によると、2日目の喚問は連邦検察庁特捜部からの質問で始まり、当時の市警殺人課に関して訊かれたレッサ被告は、「リオでの流血が多いほど、リヴァルド氏の懐に金が入った」との表現で、殺人課では汚職がはびこり、貧乏人は捕まっても金持ちは捕まらないという図式が出来ていたことを明かした。
 レッサ被告によると、リヴァルド署長はFBIの手法を使い、殺人課を「スーパー殺人課」とした改革発案者の一人だが、その結果は、殺人事件1件あたりの賄賂が100万レから500万レになっただけだという。
 リヴァルド被告弁護団のフェリペ・ダレプラネ弁護士は、「見てもいないことは証言できない。誰から情報を得たのかを明らかにしない限り、反論できない」としたが、公判の進行役のアイルトン・ヴィエイラ判事は証言を続けさせた。
 レッサ被告は「私はマリエレ氏を射撃した自白被告だ。犯罪翌日、リヴァルド氏が市議の遺族を抱きしめているのを見た時は反吐が出そうだった。そのことは(共犯者だった)マカレ(エディミルソン・オリヴェイラ・ダ・シルヴァ)にも話した。殺人課のことを話す時はリヴァルドについて話している」と続けた。
 また、これらのことはマカレや殺人請負集団「エスクリトリオ・ド・クリメ」首領で元軍警のアドリアノ・ダ・ノブレガ(どちらも殺害された)から聞いたとし、「知っていることを言わずにはいられない。捜査は何も進まず、警察は何も発見しなかった」とも語った。
 リヴァルド被告の弁護団は、レッサ被告は依頼人の汚職行為を目撃したことはないと主張し、目撃者としても死者の名前を挙げるだけと批判し、誰かをかばっているとまで語った。
 なお、連警によると、エスクリトリオ・ド・クリメの関係者は少なくとも5人殺されているが、殺人課は事件を解明していない。
 レッサ被告は、事件から1年後に逮捕される前夜、ブラゾン兄弟とも繋がりがある元連警の息子からメッセージを受け取り、逃げる準備をしていたが、市警が予定を早めて朝5時に踏み込んだため捕まったことも明らかにし、政治的な犯罪は連警が捜査に乗り出す可能性があることは知らなかったと語っている(28日付アジェンシア・ブラジル(5)参照)。
 なお、29日付バンジUOLサイト(6)によると、レッサ被告の証人喚問は29日も続いている。


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