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RS州大水害=保険請求額38・8億レに=7月までに仮設住宅500戸

2024年6月21日

再び水害に見舞われたポルト・アレグレ市(©Bruno Peres/Agencia Brasil)
再び水害に見舞われたポルト・アレグレ市(©Bruno Peres/Agencia Brasil)

 【既報関連】4月末からの豪雨で甚大な被害を受けたリオ・グランデ・ド・スル(RS)州では、週末からの雨による新たな水害も発生しているが、同州の住民による保険会社への補償請求額は38・8億レアルに膨れ上がったと19日付アジェンシア・ブラジル(1)(2)が報じた。
 19日に発表された補償請求は4万8870件で、5月24日に発表された23441件の108%増、金額は132%増だ。
 請求件数が最も多いのは住宅・住居関連の2万2600件で、金額が最も多いのは、事業補償にかかわる主要リスク部門の13・2億レ。自動車部門の12・7億レ、農業部門の1億8160万レがそれに続く。農業部門の請求件数は2200件だという。
 全国保険会社連合(CNSeg)のジオゴ・オリヴェイラ会長は、請求件数や請求額は今後数週間でさらに増えると見ている。また、保険会社側は可能な限りサービスを促進し、より迅速に支払いを行うよう努めているが、現在も浸水している地域の企業保険の場合は査察が遅れるため、支払いに時間を要すという。ただし、請求件数や請求額が多くても、業界は十分に対応できる能力を有していると保証している。
 ただ、農業部門は近年の災害で契約条件が厳しくなり、契約を諦めた人がいたことなどもあり、今後、請求件数や請求額が増えても、被災農家数や実際の被害額は下回りそうだ。
 なお、19日付アジェンシア・ブラジル(3)によると、連邦政府は19日、5100レの再建支援金の受給対象世帯を13・5万増やすという暫定令(MP)を出し、連邦官報に掲載すると共に、地域統合開発省向けに6億8970万レの特別融資枠も用意した。
 他方、現在も約1万人が避難所生活を続ける中、RS州のガブリエル・ソウザ副知事は13日、軍の支援を得てカノアス市に建設中の仮設住宅は、よほどの雨で邪魔をされない限り、数日中に完成するとの見通しを発表した(13日付ガウッシャZH(4)参照)。同副知事によると、カノアス市とポルト・アレグレ市で建設中の仮設住宅には約3700人が入居することになるという。両市での仮設住宅完成が近いことは19日付バンジニュースTVサイト(5)でも報じられた。
 これは、同州政府が7日に発表した、仮設住宅と定住用の住宅建設の進捗状態に関する具体的な報告だ(7日付スル21サイトなど(6)(7)(8)参照〉。同州政府によると、27平米の仮設住宅はポルト・アレグレ大都市圏100軒、タクアリ渓谷150軒、エルドラド・ド・スル250軒の計500軒で、30日以内に完成するという。44平米の定住用住宅250戸は15市に10~16軒ずつ建てられる予定で、完成には4~5カ月かかる。


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