モロ上議が最高裁で被告に=メンデス判事への侮辱発言で

最高裁は4日、セルジオ・モロ上議(ウニオン)が行った、「最高裁のジルマール・メンデス判事は人身保護令を売買している」との発言を問題視し、名誉毀損により被告にすることを決めた。同日付UOLサイト(1)が報じている。
モロ氏は2022年にプライベートのシュラスコの席での会話で、「司法の世界においては、ジルマール・メンデス判事から人身保護令を買っておけば大丈夫なんだよ」と談笑していた姿が動画に撮られ、翌23年に拡散されて問題になった。この件でモロ氏は、連邦検察庁のリンドーラ・アラウージョ副長官(当時)から最高裁に起訴されていた。
4日、最高裁の第1小法廷は、カルメン・ルシア判事を報告官としてこの件を審理。そこで、起訴状を受理し、「裁判の被告とする」とするカルメン判事の意見に他の判事4人が全員賛成したため、モロ氏は被告となった。
モロ氏夫人で下議のロザンジェラ氏は同件に関し、モロ氏に携帯メールを送り、「名誉毀損は最悪、4年の実刑だけど大丈夫?」と尋ねた。これに対し、モロ氏は「心配することはないさ」と返している。
モロ氏は5月、2022年の上議選での選挙法違反の裁判で無罪となったばかりだった。
パラナ州連邦地裁のラヴァ・ジャット作戦担当判事だったモロ氏は予てから、同作戦に批判的なメンデス判事と対立することが多かった。