Sabesp民営化=サンパウロ州地裁が投票に待った=「全ての公聴会終了後に」

サンパウロ州地裁は24日、サンパウロ州水道公社(Sabesp)の民営化に関するサンパウロ市市議会の投票を、「予算への影響報告書が作成され、全ての公聴会が開催されるまで」差し止める判断を下した。市議会は17日に1回目の投票を行い、民営化を承認していた。24日付G1サイト(1)が報じている。
この判断は第4財政法廷のセリーナ・キヨミ・トヨシマ判事が下したものだ。同判事は、公選弁護団が提出した「民営化に関する市議会の投票は、民営化に伴う経済的な影響に関する報告書の作成と説明が行われないまま行われた」との申し立てを受け、今回の判断を行った。
弁護団によると、公聴会は4月15日~27日にで全7回開催される予定だったが、1回目と2回目の途中に当たる16日に17日に初回投票を行うとのアナウンスがされ、2回目の公聴会直後に投票が行われた。
この日は市議会会場と市議会前で市民による激しい抗議運動も起きたが、1回目の投票結果は賛成36票、反対18票で民営化が承認された。正式に承認されるためには2回目の投票でも過半数を得なくてはならない。
Sabespの民営化の審議は、最新の世論調査においても州民の52%が反対との結果が出るなど、反対意見の多い中で行われている。