site.title

サンパウロ市/カンピーナス連絡鉄道=サンパウロ州地裁が契約差し止める=労働組合からの抗議に応え

2024年4月25日

鉄道のイメージ(Ⅹ)
鉄道のイメージ(Ⅹ)

 サンパウロ州地裁は23日夜、サンパウロ州政府に対し、サンパウロ市/カンピーナス間を結ぶ鉄道線「トレン・インテルシダーデス」のコンセッション契約の締結差し止めを命じた。24日付フォーリャ紙(1)が報じている。コンセッションは、料金徴収を伴う公共施設などで、所有権を公的機関に残したまま、運営権を民間事業者に売却することを指す。
 サンパウロ州地裁のシモーネ・コソレッティ判事による差し止め命令は、鉄道企業労働者組合が出した訴えに応えたものだ。それによると、サンパウロ州政府と連結鉄道の運営を担当する企業との間の契約の締結を、プロジェクトに関する詳細が明らかにされ、同件に関する訴訟の判決が出るまで差し止めるという。
 訴えによると、官民共同プロジェクト(PPP)に関する規定を盛り込んだ入札規定に違法性が疑われる記載があるという。裁判所による入札規定の分析はこれからだが、組合側は、入札規定に記載された規定は労働者の権利を侵害しており、サンパウロ州政府側はPPPを行うために必要な研究とそれを正当化するための説明を行っていないと主張しているという。
 利権を担当するサンパウロ州パートナーシップ・投資事務局はこの決定を不服とし、控訴する構えを見せている。
 この連絡鉄道はタルシジオ・デ・フレイタス知事が最も力を入れているプロジェクトの一つで、中国の巨大国営企業CRRCも参加するコンソーシアム(共同事業体)C2モビリダーデ・ソブレ・トリーリョスが落札していた。PPPは30年間続く。


前大統領次男=ベジタリアン食を禁止?=リオ市議会で提案前の記事 前大統領次男=ベジタリアン食を禁止?=リオ市議会で提案マルコ・テンポラル=最終決定まで現法令有効=メンデス判事が調停決定次の記事マルコ・テンポラル=最終決定まで現法令有効=メンデス判事が調停決定
Loading...